私は1人じゃない
でも、ママがいる今日。
テキーラをずっと飲み続ける霧野さんをママは見て見ぬふり。
私を殴るのを見て見ぬふりするママ。
そして、やかんで沸かした熱湯を頭からかけてくる時に、
「もう死ね」「もう死ねばいいのに」
霧野さんとママが2人で同時に言ってきて、
本当に死にたくなった。
なんでいきなりそんなことを言うのかは分からない。
ただその言葉が鋭く私の心に突き刺さる。
もう誰も見たくない、1人でいたい。
私は少しでもママに気に入られようと自分なりに頑張ってきたのに、
ママは私の何も見ていなかった。
ただ会社と男だけだった。
私は最初からいなくても良かったんだ。
ママが望んでいるのは私が消えること。
なら消えよう。
消えてやろう。