私は1人じゃない
気付いたら家を飛び出していた。
携帯は持ってるけど財布はないから何も買えない。
ずっと歩いているからもうお腹空いた。
時刻は午前1時過ぎ。
もう日をまたいでいる。
なのに電話は1本もない。
私がどこ行ったかなんて気にならないんだ。
私が自分から出ていくのがママが望んでいたことでこの展開になってママは都合がいいとでも思ってるんだよね、
嬉しがってるんだろうなあ。
そう思うと涙が出てくる。
大きな噴水がある広場のベンチに座って、噴水を見ながら噴水のように涙が溢れるように出てくる。