8月25日(前編)
そしてやってきた放課後…

3人だけになった教室で案の定、嫌味を言われていた。


「ちょっと長谷川くんに構ってもらえるからって調子乗んなよ」

わたしはいつ調子に乗ってたんだろう?

そんな記憶はない。


「てかあんたの存在自体がうざいんだよね」

「ね、なんとか言ったら?」

…はぁ…言いたいことはたくさんある。

でも言うだけ無駄なんだよね。


何も答えないでいると「まじうざっ!」と強く肩を押され、その勢いで尻もちをついた。


こういうことをされるのも慣れている。
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