8月25日(前編)
「明日の朝待ってるよ。一緒に行こ?」

と言われ、素直に頷くと優しく頭を撫でられた。


どうしよう…?

朝陽のことを初めて男として意識してしまった。


好きという感情まではないけど…

この先もこんな感じなら朝陽を好き…と思う時がくるのかもしれない。


だとしたら全て朝陽の思惑通りなのかな?

…でもそれはそれでありなのかも…なんて思ったり…。



この日は朝陽のことで頭がいっぱいで、夢の中にまで朝陽が出てきたから結構重症だ。


そして次の日から毎朝一緒に登校するようになった。

もちろん周りの視線には慣れずで俯いてしか歩けないけど…

だけどこうして朝陽と並んで歩けている時点で、わたしの中では大きな変化であり進化。
< 160 / 530 >

この作品をシェア

pagetop