8月25日(前編)
わたしが水樹くんを振る…?

振るって何?


水樹くんの言葉が永遠にループする。

わたしはいつから水樹くんにあんな表情をさせるようになったんだろう?


明日からいっとき水樹くんと会うことはない。

それが寂しい、と思っている自分がいる。


わたしの中で水樹くんと朝陽の存在がどんどんと膨らんでいく。

わたしにとって、2人は同じくらい大事な存在。


だから、どっちかなんて選べない。

選びたくもない。


夏休みに入ってからも、水樹くんの曇った表情だけは忘れられずにいた。
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