8月25日(前編)
「せっかくなら大きいのがいいよね」

と屋台に並ぶりんご飴を見て回る朝陽。


その時…

少し先に浴衣姿の水樹くんを見つけた。

でも隣には可愛い女子付きだ。


ちょうど、りんご飴を買ったところのようだ。

見たくないのに2人から視線をそらすことができない。


すると水樹くんの手が自然と彼女の手と絡むのが見えた。

すごく楽しそう…。


そっか…わたしはあの子に負けたんだ。

ってそれはそうだよね。

あんな可愛い子だもん。


それに負けるなんてものじゃない…。

彼女とわたしではそんなの比にもならない。


「朝陽、」
< 200 / 530 >

この作品をシェア

pagetop