8月25日(前編)
きっと、そばにいるから諦めきれないんだと思う。

進級してクラスが変われば諦めもつくはず。

だから、わたしの片想いも3学期さえ乗り越えれば終われるはずなんだ。


「あ、初詣とかって毎年どうしてた?よかったら千波ちゃんも誘ってみんなで行かない?ここ休みだしさ」

「千波は彼氏が…」

「あ〜そうだったね」

千波は冬休みに入る前に与田くんと付き合うようになりラブラブ全開だ。


与田くんは思いがやっと通じて、すごく嬉しそうにしていた。


「千波抜きでもいいなら行きませんか?どうせ暇してるので」

と誘ってみる。
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