8月25日(前編)
変化
「慧くんっ、よかったらこれ」
と頬をふんわり染めながら、水樹くんにある物を手渡す女子たちを今日はもう嫌なほど見てきた。
ちなみに今の子で10人目。
そして、それに対する水樹くんの返事は決まって「ありがとう」だ。
「受け取ってもらえた〜!」
「え〜よかったじゃんっ」
去り際に聞こえた女子たちの会話を聞いてはため息がこぼれる。
2月14日という日がこんなに嫌だと思ったことはない。
もしかしたら、わたしはこれから先この日に苦しめられるのかもしれない。
そう、今日はバレンタインデー。
朝から水樹くんの元へ、チョコを渡しにくる女子が絶えない。
もらったばかりのチョコを片手に教室に入ってきた水樹くんと目が合ったけど、すぐにそらしてしまった。
と頬をふんわり染めながら、水樹くんにある物を手渡す女子たちを今日はもう嫌なほど見てきた。
ちなみに今の子で10人目。
そして、それに対する水樹くんの返事は決まって「ありがとう」だ。
「受け取ってもらえた〜!」
「え〜よかったじゃんっ」
去り際に聞こえた女子たちの会話を聞いてはため息がこぼれる。
2月14日という日がこんなに嫌だと思ったことはない。
もしかしたら、わたしはこれから先この日に苦しめられるのかもしれない。
そう、今日はバレンタインデー。
朝から水樹くんの元へ、チョコを渡しにくる女子が絶えない。
もらったばかりのチョコを片手に教室に入ってきた水樹くんと目が合ったけど、すぐにそらしてしまった。