8月25日(前編)
そう言って笑う水樹くん。

あ〜、今すごく愛おしいや。


だから言おう。

「水樹くん、大好きだよ」

と。


「っ…その不意打ちはズルいな〜」

水樹くんはそう言いながら少し頬を染めていた。

この何気ないことが今はすごく幸せに感じる。


やっぱりわたしはこの先、水樹くんから心変わりするなんてことはあり得ない。

それは水樹くんも同じだといいな…。

そんなことを思いながら水樹くんと肩を並べて歩いた。


気づけばもう春だ。

また新しい1年が始まると思うと、ドキドキワクワクするような…

だけど、どこか不安なような…。


そんな気持ちに襲われた。
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