8月25日(前編)

スタート

「平野くん、また1年間よろしくね」

2ーC…

わたしの新しいクラス。


そして、前の席に座る平野くんと同じクラスになれたことに安堵した。

「こちらこそよろしく」

と笑う平野くん。


肝心な水樹くんとは見事にクラスが離れてしまった。

と言っても隣のクラスのB組だから、すぐに会いに行けるんだけどね。

だけど水樹くんと離れてしまったことは結構なダメージだ。


「紗良、」

と呼ぶなり、そっと肩に手を置いた相手は…

「朝陽っ?」

だった。


ここにいるってことは同じクラス!?

「同じクラスって小6以来だね」
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