8月25日(前編)
「そろそろ行こっか」
と隣から和子の声がした。
肩を並べて体育館へと向かう道中でのこと。
「ね、今年も盛り上がりそうだね!」
「え?何が?」
「何がって、慧くんと朝陽くんに決まってんじゃん!去年と同じで2人ともバスケでしょ?」
「あ〜、そう言えば去年盛り上がってたね」
確か去年は僅かな点数で朝陽たちのクラスが優勝したんだっけ。
そんなこともあったな〜懐かしい。
「紗良はもちろん慧くん応援なんだよね?」
とキラキラした和子の瞳と重なる。
応援、か…
それはもちろん水樹くんを応援するつもりだけど…
肝心な本人から何も言われてないのだ。
なんならバスケに出ることも平野くんから聞いたぐらい。
と隣から和子の声がした。
肩を並べて体育館へと向かう道中でのこと。
「ね、今年も盛り上がりそうだね!」
「え?何が?」
「何がって、慧くんと朝陽くんに決まってんじゃん!去年と同じで2人ともバスケでしょ?」
「あ〜、そう言えば去年盛り上がってたね」
確か去年は僅かな点数で朝陽たちのクラスが優勝したんだっけ。
そんなこともあったな〜懐かしい。
「紗良はもちろん慧くん応援なんだよね?」
とキラキラした和子の瞳と重なる。
応援、か…
それはもちろん水樹くんを応援するつもりだけど…
肝心な本人から何も言われてないのだ。
なんならバスケに出ることも平野くんから聞いたぐらい。