8月25日(前編)
髪色だって問題ないはずだし、制服だって誰よりもきちんと着ている。

隣の席の彼女とは正反対すぎると思うんだけど。


とチラッと隣を見ると、彼女は鏡を取り出してリップを塗っていて…

全く反省の色ゼロだ。

これは先生も頭を抱えるだろう。

と少し同情してしまう。


放課後、職員室に行くのは別にいいんだけど、せめて彼女とは別々に呼んでほしかった。

なんなら帰ってしまおうか…とさえ考える。

だけど、帰ったら帰ったで後でめんどくさいことになるだろうし…それはそれでめんどくさい。


でも、もしかしたら彼女のほうが帰るかもしれない。
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