【完結】わたしたち、離婚を前提の期間限定夫婦になります。
㉑再会と2度目のプロポーズ
それから一年後ーーー
「莉音(りおん)、ご飯にしようね」
生後半年を過ぎた娘、莉音(りおん)を育てながら、わたしは莉音と二人で生活していた。
莉音は本当に可愛くて、フニフニしていて、癒やしの存在だった。
だけど夜泣きもひどくて、毎晩夜泣きに悩まされている。寝る時間もあまりないし、どうしたらいいのか分からない。
「美味しい?莉音」
もぐもぐとご飯を食べる莉音のその姿は、可愛くて仕方ない。
「あらら……。こぼしちゃダメでしょ」
赤ちゃんの育児をするのって、とても大変で……。一人だと自分の時間もないから、なかなか時間が作れない。
「莉音、もういらないの?」
莉音にご飯を食べさせた後は、わたしも自分でご飯を食べる。
最近は食事を作る余裕もなくて、コンビニでお弁当とかを買ったりして食べている。
「莉音、おねむになった?」
ご飯を食べて眠そうにしだした莉音を抱っこして、布団に寝かせる。
「さ、お昼寝しようね、莉音」
莉音の横にわたしも横になり、子守唄を歌いなが、莉音が眠るまで寝かしつけていく。
2年で離婚する予定だったわたしたちだけど、やっぱり離婚するのはやめた。