【完結】わたしたち、離婚を前提の期間限定夫婦になります。
「……さ、帰ろうか」
「は、はいっ……」
改めて気持ちが通じ合っていたことを感じて、とても恥ずかしくなる。
だけど嬉しくて嬉しくて、仕方ないの……。
思えば初めて結婚したあの時から、わたしはずっと爽太さんの人柄、優しさに惹かれていたのかもしれない。
最初は無愛想な人だと思っていたけど、全然違っていた。一緒に生活する中で、わたしは爽太さんの優しさに気付いては嬉しくなって、ドキドキしたり恥ずかしくなったりしていた。
いつから好きだったのかなんて、分からないけど……。
だけどわたしは今、夫である爽太さんに惹かれている。好きで好きで、仕方ない。
「爽太さん……んっ、っ」
家に帰るとすぐ、爽太さんから激しい口づけを交わされる。
そしてそのままわたしの着ていたワンピースのチャックを下ろす。
「爽太さっ、ダメッ……」
こんな所でなんて、ダメ……。恥ずかしい。
「ひょえっ……!? そ、爽太さん……!?」
「暴れると落ちるぞ」
「は、はいっ」
かと思ったら、いきなり抱き上げられそのままキングサイズのベッドに押し倒される。