【完結】わたしたち、離婚を前提の期間限定夫婦になります。
上司である佳奈美さんに「はい」と返事をしてから、わたしは陳列の確認と賞味期限チェックを行う。
「小田原、賞味期限チェック入ります」
「はい。お願いしまーす」
「上原、小田原さんのフォロー入ります」
インカム越しにそう伝え、食品コーナーの確認をする。
日用品だけでなく、食料品も取り扱っているため、食品の賞味期限チェックも忘れてはいけない。もし期限が近いものや在庫処理をしなければならない時には、値引きシールを貼らないといけないのだ。
「えっと……。今日は野菜とお肉と、ヨーグルトと……後は」
これを1つ1つ確認していくのは、すごく手間がかかるし、大変なのだ。
リストを見ながら1つ1つ確認しないとならないし、漏れが出てしまったりしたらお客様が間違って購入してしまう可能性もあるので、集中力が必要なのだ。
「お待たせ、小田原さん!」
「いえ、大丈夫です。 まずは野菜コーナーとお肉コーナーからですね」
「じゃあ始めましょうか」
「お願いします」
先輩スタッフの上原さんと一緒に、賞味期限チェックをリストを頼りに行っていく。