被害者はいつも子供‥‥‥〔ありがとう、親父〕《実話》
新しい生活
オカン:『じゃあ行こか♪』
オカンが兄貴と俺の手を引き、家に向かって歩いて行った。
新居は駅から徒歩五分程度の場所にある、七階建てのマンションだ。
部屋の間取りは以前に生活してた場所と良く似ており、
〔ここで新しい生活が始まるんや♪〕
と、ウキウキしている自分がいた。
オカン:『これからヨロシクね』
兄貴:『お母さん、どうして急にいなくなったの‥‥?僕‥‥すごい寂しかったよ‥‥‥』
嵐士:『お母さん‥‥僕もやで‥‥‥僕も寂しかったんやで‥‥‥‥』
オカン:『‥‥‥‥ほんまにゴメンな‥‥‥‥どうしても仕事の都合で仕方がなかったんやわ‥‥‥‥でも、もう絶対にいなくならへんよ‥‥。』
本当の理由を知らない幼い頃‥‥‥‥いなくなった理由なんかより、いてくれた事の方が嬉しかった‥‥‥‥
しかし、この生活が長く続く事はなかった‥‥‥‥