被害者はいつも子供‥‥‥〔ありがとう、親父〕《実話》
オカンが帰ってこないまま、時計の針は夕方の六時過ぎを指していた‥‥‥‥
〔どうしたのかな‥‥?〕
そんな不安が少し生まれた。いつもは五時半には必ず帰ってきてたのに‥‥‥
嵐士:『お兄ちゃん、お母さん帰ってくんの遅いなぁ~‥‥』
兄貴:『仕事で少し遅くなってるだけやろ?大丈夫やで。』
淡々と兄貴は俺に答え、また漫画を読み始めた‥‥‥‥
嵐士:『そっかぁ‥‥お腹空いたし早く帰ってきてほしいなぁ‥‥‥‥』
独り言のように言葉を発し、不安を覆い隠しながら俺もまた漫画を読み始めた‥‥‥