あの夏、わたしはキミに恋をした。

「木下さん、おはよう」

「あ、上野くんも同じクラスなんだね!うれしい」

「俺も。地味に今まで一緒じゃなかったからな」

上野くんとは1年生のときから知り合いで、仲良くしてたから同じクラスになれてうれしい。

「おいおい、俺の前でいちゃいちゃしないでくれよ」

「嫉妬深い男は嫌われるぞ」

「うるさいわ」

いつの間にか登校してきた大輝はわたしと上野くんの仲を相変わらず疑っているらしい。

「大輝と同じクラスになれて一番うれしいよ」

一番という部分を強調していうと大輝は「反則」といって顔をそらした。

「はは、大輝照れてる。ああなんか新鮮だわ」

「まじでお前うるさい」

楽しいな。

上野くんと大輝と同じクラスになれて。
遥とは違うクラスになっちゃったけどまた違う風が吹きそう。
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