あの夏、わたしはキミに恋をした。
1年生
「桃菜、明日暇?」
「ごめん明日はちょっと用事が」
「もしかして彼氏できた??」
「できてないよ」
高校1年の春、入学してすぐ仲良くなった木村遥(きむらはるか)。
「桃菜可愛いんだしさ、一緒に青春しようよ!」
遥は中学生のときから付き合っている彼氏がいる。同じ高校を受験し、見事お互い合格。
そんなわけでクラスは離れたものの毎日のようにラブラブ姿を見せつけられている。
それをみていると恋をしたいなっていう気持ちにはなるのに、いざ告白をされると怖気づく。
本当にこの人と付き合っていいんだろうか、この人のことを好きになることができるんだろうかとそんなことばっかり考えてしまう。
遥には付き合ってから好きになることだってあるよと言われるんだけど。