あの夏、わたしはキミに恋をした。
入学式前、同じ中学の子もいないし、仲いい子もいなくて不安でいっぱいだったわたし。
クラス表をみて教室まで向かい、そのあとで席を確認した。
同じ中学からなのかわからないけどところどころでもう輪ができていて、楽しそうに笑ってる声を聞きながら、わたしはひとり静かに席に座っていた。
とんとん
そんなときだった。後ろから肩を叩かれたのは。
ついさっきまで空席だったその席にはなんともかわいらしい女の子が座っていた。
(うわあ、髪の毛くるくるしてる!メイクうま!女子力高そう!)
それがその子を見たわたしの心の声だ。