友達止まりは嫌だよ。
京牙side



美桜と話していると、いつの間にか家に着いていて

「じゃあ」

これ以上理性が耐えられないと思い、家に入ろうと思うと…


「あの、お母さんが帰ってくるまで京ちゃんの家に泊まっちゃダメかな…?」


なんて、上目遣いで言われてしまった。


は…?俺の家に…?美桜が?



「ダメかな…っ?」


涙目になってるし…可愛すぎ。


こんな顔で言われたら、断れるわけないだろ…っ


それに、美桜は昔から雷が苦手だ。

雷が怖くてひとりじゃいられないはずだ。


「いいよ。荷物まとめて来てね」


クールぶって答えると、


「ありがとう!京ちゃん大好きっ!」


…ぎゅっ



抱きしめられていた。





「もう勘弁してくれ……」




そんな声は美桜に伝わるはずなどない。
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