友達止まりは嫌だよ。
京牙side





放課後。



美桜を教室の前で待っていると、ふと朝の母さんの話を思い出した。




「そういえば、私たち昼頃から美桜ちゃんのママとパパと1週間旅行行ってくるからね〜!美桜ちゃんのことよろしくだって!」



俺ん家と美桜ん家は「お隣さん」ということもあり、昔から中が良かった。

だからこういう旅行だとかに行くことには慣れている。


いつもは、父さんか母さんのどっちかが家に残っている。


でも今回は俺と美桜の2人だけか…



さっそく今日の夜ご飯はどうしようかと考えていると、教室から美桜が顔を出した。



「京ちゃんっ!お待たせ!」



微笑むその笑顔に思わず惹きつかれてしまうような感覚になった。


「行こっか。」




何となく、早く二人きりになりたいと思ってしまった。


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