天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~

交友関係すら知らない自分に唖然としつつ、眠れず夜を明かした俺は仕事に行けば会えると出社する。

しかしそこには欠勤を知らす人事からの連絡があり、呆然とその画面を見つめた。
どんなことがあっても仕事だけは休まないと思っていた。

いや、確かに休むわけがないと思う。それだけは佐知の仕事ぶりを見ていて信じられる気がした。
欠勤理由を見れば、足のケガの通院のため。そう書かれていた。

怪我? もしかして昨日、電話をしてきたのはそのせいだったのだろうか?
居てもたってもいられず、スマホを手にして佐知に電話をするもつながらない。
病院だからか、もしかしたら入院したのだろうか。いろいろなことが頭をめぐるも、確かに家に昨日帰ってきていたのは事実だ。
< 120 / 191 >

この作品をシェア

pagetop