天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~


「このままずっとわだかまりがあるままより、どうなるにせよケジメをつけて私は龍一郎さんと一緒にいたい」
そうだ、きちんと話をしなければ前には進めないと思う。認めてもらえないにせよ、きちんと自分たちの意思を伝えなければ。

そんな私の気持ちが伝わったのが、龍一郎さんはしばらくの沈黙のあと元永さんを見た。

「わかりました」
その言葉に元永さんは静かに頭を下げた。
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