僕はいつかキミを思い出して泣いてしまう
それから前の人達が走っていって僕の番になった。

ダンッ!とまわりのスタートダッシュとピストルの音が重なると僕も走り始める。

ダッ!っとなった土からは砂埃が舞うので僕はそこから逃げるように走っていった。

もちろん走るのは久しぶりだ。走っていると実感するのは気持ちよかったが…

その後目に止まったのはキミが座っている姿だった。

ゴール地点にいるキミは少し、疲れていそうで、なんとなくそこに早く行かないと彼女がいなくなってしまいそうだった。

そんなこんなで何かが怖くなり思いつきのままダッシュする。

もちろん、皆さんの予想通り向かうのはキミのいるゴール地点。

そんなふうにキミのことだけを走りながら考えていたらいつの間にかゴールテープを切っていた。

ん?ゴール…テープ??

運動なんて全然しないこの僕が?

よく見ると後ろには一緒の走者だった男の子たちが走ってくる

僕はキミを考えただけでこんなふうに早く走れたのはなんでか聞きたくなったがこらえていた

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