僕はいつかキミを思い出して泣いてしまう
「余命って、後どのくらい?いいたくなかったらいわなくていいよ。」

僕だって余命を口から出すつらさくらいわかる。

「いいよ。もおばれちゃったんだし。私の余命は後1ヶ月。と半月持つかどうか。」

じゃあ、最高でも後1ヶ月半もつかどうかってこと?

僕の心が読めたのか

「ええ、そうよ。」

とだけ答えたキミ。

僕は内心自分を殴ってやりたかった。

あのとき無視してしまったキミは僕と同じ、いやそれ以上に傷ついていた相手。同じことが原因なんて認めたくないが仕方ないこと。

ってか余命が3ヶ月ってだけでも幸せなのか…てことに気付かされてしまった僕は

「なんで、そんなに楽しそうなの?」

だってつらいのに、今だって死ぬほど泣きそうな顔ているのに…

「だって、最後までたのしいほうがいいでしょう?」

最後に笑ったキミは本当にそう思っているということを実感させてくれた。

< 19 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop