ご主人様だけに一途
控えめに首を振って、否定をしてみた。
でもまだ、葉音ちゃんの瞳は
悲し気に揺れている。
葉音ちゃんと再び目が合い
ひゃっ/// 可愛いっ///
見つめ合うの、ムリっ///
胸キュンが高まりすぎて、
僕は視線を逸らしちゃった。
わわわわ……
どうしよう……
僕が葉音ちゃんのことを嫌いって
また、勘違いさせちゃったっぽいよぉ。
早く、勘違いを解かないと……
僕がオロオロしている間に
先生が教室に入ってきて、
朝のHRを始めたけれど
優等生ぶって、先生のお言葉に
ウンウン頷いている場合ではない。
どうしよう……
どうしたら
『葉音ちゃんが嫌い』なんて
とんでもない誤解が解ける?
ノートにメッセージを書いて、
告白するとか?
ヘタレな僕には、ムリでしょ!
大好きって書いちゃう?
それが、告白でしょ! ムリでしょ!
うわっ。
どうしよう……
どうしよう……
いいアイデアなんて
全く浮かんでこないよぉ……