ご主人様だけに一途
それに
葉音ちゃんが結婚しちゃったら、
僕の片思いが終わっちゃう。
この気持ちを、永遠に
封印しなきゃいけなくなっちゃう。
それは絶対に嫌だ!
なんとかして、
政略結婚は阻止しなきゃ!!
僕の中に
こんなにも男らしい気持ちが湧きあがったのは
人生初かもしれない。
僕は、強い意志を込め
ノートに凛とした文字を記した。
『僕で良ければ、葉音ちゃんの力になるよ』
『あきと君じゃなきゃ、絶対にダメなの』
うわぁぁぁぁ。
僕じゃなきゃダメって書いてある!!
僕、限定?
僕だけ特別?
ヤバっ。
あまりに嬉しすぎて
葉音ちゃんに告白されたって
脳が、勘違いしそうになったし。