ご主人様だけに一途
「髪、サラサラ~」
「あきと君って
顔、小っちゃいよね~」
キュンキュン声が刺さる肩を
バンバン叩かれながら
僕の心の中は、ため息の連続。
背が低くて、
根暗な僕が王子様って……
みんな、ちゃんと目が見えてる?
僕なんて……
好きな子には、声をかけられないし……
心を許せる友達なんて、
一人しかいないし……
こんな、コミュ力が壊滅的な僕が
国の主になんてなったら
間違いなく、国が滅びちゃうよ!