ご主人様だけに一途
『僕に手伝えることがあるなら、
何でも言ってね』
僕がノートに書いた文字を見つめる
葉音ちゃんが
じわじわと笑顔になって。
――その笑顔を引き出したのが
僕なんだ!!
そう思ったら
神経が震えるほど、嬉しくなっちゃった。
『今度の土曜日って、明日だね。
10時に、私の家に来てください』
『了解』
ひゃぁぁぁぁぁ///
デートの約束、
本当にしちゃったんだぁ///
今夜、ドキドキで寝れるかな?
『私の家、わかる?』
『わかるよ』
たまたま家に入って行くのを
見かけたことがあるし。
それからというもの
――葉音ちゃんと会えないかな?
な~んて期待して
葉音ちゃんの家の前を
無意味に通り過ぎたことだって、
何回もあるからね。
ストーカーって幻滅されたくないから、
そんなことは言えないけれど……