ご主人様だけに一途


僕は、何を着て行けばいいんだろう。



いつもは

桜色のダボっとしたパーカーに、
細身のパンツを合わせちゃうけど……



『スーツとか
 着ていった方が良いよね?』



政略結婚を、阻止するためとはいえ

彼氏として、紹介されちゃうわけだし。




『あきと君は、普段着で大丈夫だよ』



でも……



『私の部屋で、脱いでもらうし』



……えっ?

……脱ぐ?




待って。待って。


僕、そんな急展開、
ついて行けないんだけど……




葉音ちゃんの家に入るだけでも、
ドキドキなのに。


葉音ちゃんの部屋に、二人だけで。

しかも、服を脱ぐなんて……




かぁぁぁぁぁ///



ヤバっ。ヤバっ。


葉音ちゃんに見られているのに

顏が、火照りだしちゃった///



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