ご主人様だけに一途
女子たちの壁がなくなった途端、
僕の目に映りこむ女の子。
と言っても、通路を挟んで隣の席だし
僕の眼球を
チラチラと移動させなきゃ見えないから
自分の意志で、目に映しているんだけど。
ちらっ。ちらちらっ。
わぁぁぁ。
相変わらず、天使だなぁ///
脳内の悶絶は、止まらない。
僕の顏のどれかのパーツは
悶絶を隠し切れず、緩んでと思う。
僕の瞳に映るだけで
うぅぅぅぅ。
胸が、苦いるしいぃぃぃぃ。
心臓がうねり狂うぐらい、
僕がはまりきっている
女の子の名前は
『柴本 葉音(はのん)ちゃん』
ギャル系でも、太陽みたいに
エネルギッシュ系でもないけれど、
地味な感じでもなくて
誰にでも
穏やかにニコニコ微笑んでいる
言わば、おだやか天使。
そう。
僕には
葉音ちゃんが
天使に見えちゃうんです。