ご主人様だけに一途
押し殺してしまおうと思っていた
自分の心の声に、耳を傾ける。
――葉音ちゃんを、
雅光君に取られてもいいの?
――自分の想いを伝えぬまま、
この恋を終わらせていいの?
――嫌だよね?
――絶対に嫌だよね?
どうしても消せない恋心が
僕の心の中で、必死に叫ぶ。
嫌。
イヤ。 イヤイヤ。
絶対に嫌だ!!!!
僕は、葉音ちゃんが好きで。
葉音ちゃんを、
僕だけのものにしたいくらい
大好きで。
葉音ちゃんを笑顔にできる人生を、
僕は歩みたい!!