異世界転移したら、そこで強力な治癒術師になってました。
なかなか理解は出来ないものの、相当なことをこの世界で求められているということなのだろうかと、少し不安になる……。
私は元の世界では、まだまだひよっこの学生で、未成年だし、ここでなにかが出来る程の力を持っているとも思えないのに……。
私が自分の考えに沈んでいると、ここでアリーンが声をかけてきた。
「ユウ。この世界はユウを必要としてるの。だからこの世界の創始者たる精霊王様にここに召喚されたの。それだけは間違いないのよ!」
力強く言い切るアリーンに、サリーンも同調して私の目の前にその輝く羽を使って飛んできて言った。
「そうよ。この世界がユウを求めたから、ユウは今ここにいるの。だから私たちと一緒に、頑張りましょう」
二人は、私の両肩に乗って頬にくっついてきた。
どうやら見放すわけではなく、召喚した精霊王さんも考えて、サポートの二人を私の元に寄越してくれたみたいだし、帰ることも出来ないというのなら、この世界で生きていくしかないのだから……。頑張るしかない。
なにかをするために招かれたらしい私は、この地球とは違うらしい、異世界フューラでまずは召喚主の精霊王に近いのかな?妖精の仲間が出来たのだった。
「それじゃあ、ユウ。まずは、魔法使ってみましょう!」