異世界転移したら、そこで強力な治癒術師になってました。
ミレイド家へようこそ!
謁見を終えて、ミレイド家からお迎えの馬車が来ていたのでそれに乗って私達は王都の王宮そばに建てられているミレイド家のお屋敷に来た。

そう、お屋敷……。 むしろ、そのお家はお城か? って感じでした! 王宮より狭いけど、立派なお屋敷でした!

忘れてたよ、クリストフさんも貴族だってこと……。

伯爵とか言ってたっけね……。

公爵とか侯爵じゃないけど、たしか伯爵もそこそこ高位貴族なんだっけ……。

ファンタジー小説大好きだったけど、そんなに爵位なんて意識するものじゃなかったよ。 現代日本には爵位なんてないんだもの。

まさかのお屋敷出現に、目も口も開きっぱなしになったのは仕方ないと思う。

だって、私が育ったのは田舎の3LDKの一軒家で、私の部屋は六畳一間だったんだもの……。

このお屋敷で私に宛てがわれた部屋は、寝室に応接間の二間続きの広い部屋だった。

この二間、さらに寝室には衣装部屋が付いてるんだよ。

ここの衣装部屋が私の部屋だった広さなんだよ……。

もう、ポカーン通り越して乾いた笑いしか出ない。
< 62 / 128 >

この作品をシェア

pagetop