死にたがりの私は、たった一人のキミに恋をした。
Life1
私という存在
私は、尾田葉菜果。 今年でちょうど中一で、今日で13歳の誕生日を迎えた。 …やっと、13年か。そう心の底から思った。 私には、兄弟がいないし、親は私に一切興味を示そうとしない。まるで赤の他人のように接している。 こんな人生を送っていて、何も楽しくない。 逆に勿体ないくらい。何で生まれて来たのだろう。誰のため?何のため?いつも頭の片隅でそう考えていた。 早く消えたい。でも、それができないのが悔しい。自分の家の屋上から、足を離せば良いだけなのに。 そんなこともできないなんて、私は臆病者だな。 カバンから、イヤホンを取り出し、音楽を聴いているフリをして家を出た。時々、イヤホンと服が擦れる音がした。