仮面の貴公子は不器用令嬢に愛を乞う
ユーリスとフローラのように別れたままなのは悲しいと思うからせめて薔薇の君は和解してほしいと思う。
「私も軽率な行為で傷つけてしまった方がいます。とても大切な方でしたのにもう会うこともできません。何度誤っても謝り足りなくて心の中で毎日謝り続けていました」
「あなたが謝ることなどなにもない」
「え?」
つい自分のことを話すと薔薇の君はまるでなにかを知っているような確信めいた言い方をしてフローラは目を見開き薔薇の君を見つめる。
「いえ、なんでもありません。それよりユリシスの髪は綺麗ですね。まるで星空のようだ」
「え、そんな、こと、ありませんわ」
いきなり髪を褒められてこそばゆくて視線が泳ぐ。
複雑に結い上げられたフローラの髪は明るい亜麻色ではなく、夜空のように黒く星々のようにパールがちりばめられている。
なぜか皇妃に『よりフローラとわからないように変身しなくては!』と髪を染めるよう勧められ染めたのたが、髪を洗えばまた元通りになるらしい。
「私も軽率な行為で傷つけてしまった方がいます。とても大切な方でしたのにもう会うこともできません。何度誤っても謝り足りなくて心の中で毎日謝り続けていました」
「あなたが謝ることなどなにもない」
「え?」
つい自分のことを話すと薔薇の君はまるでなにかを知っているような確信めいた言い方をしてフローラは目を見開き薔薇の君を見つめる。
「いえ、なんでもありません。それよりユリシスの髪は綺麗ですね。まるで星空のようだ」
「え、そんな、こと、ありませんわ」
いきなり髪を褒められてこそばゆくて視線が泳ぐ。
複雑に結い上げられたフローラの髪は明るい亜麻色ではなく、夜空のように黒く星々のようにパールがちりばめられている。
なぜか皇妃に『よりフローラとわからないように変身しなくては!』と髪を染めるよう勧められ染めたのたが、髪を洗えばまた元通りになるらしい。