仮面の貴公子は不器用令嬢に愛を乞う
「いくら皇女殿下でもお見せするわけにはいきません。私の真実の姿を見れるのは愛するフローラだけですから」
「まあ!」
その言葉に感動したアリエラが目を輝かせていると、アリエラの後ろから愛しい人の姿が見えた。
「アリエラさま!こんなところにいたのですか」
「あ、フローラ!」
アリエラを探しに来たのだろうフローラに、振り返ったアリエラが嬉しそうに言った。
フローラが駆け寄ると、立ち上がったユーリスを見つけて顔をほころばし、アリエラとユーリスを交互に見る。
「まあ、ユーリスさま。アリエラさまとなにを?」
「あのね!ユーリスのお顔を見たいってお願いしていたの!」
「え?」
無邪気に言うアリエラに驚いたフローラがユーリスを見ると苦笑いを零していた。
「でもね、でもね! 愛する人にしか見せないんですって! フローラは愛されてるのね!」
「え!?ええ、ええ?」
ひっきりなしにユーリスとアリエラの顔を交互に見たフローラがボッと燃えたように顔を赤らめる。
それにつられてユーリスも照れてしまってつい口を手で覆った。
アリエラに言った言葉は素顔を見たがるのを止めるための苦肉の策だったのだが、本心でもあるために今頃になって恥ずかしくなった。
「わあ!フローラもユーリスもお顔が赤いよ!」
照れ合うふたりにうれしくなったアリエラはその場でくるくる回るとキャッキャッと笑って走って行ってしまった。
「まあ!」
その言葉に感動したアリエラが目を輝かせていると、アリエラの後ろから愛しい人の姿が見えた。
「アリエラさま!こんなところにいたのですか」
「あ、フローラ!」
アリエラを探しに来たのだろうフローラに、振り返ったアリエラが嬉しそうに言った。
フローラが駆け寄ると、立ち上がったユーリスを見つけて顔をほころばし、アリエラとユーリスを交互に見る。
「まあ、ユーリスさま。アリエラさまとなにを?」
「あのね!ユーリスのお顔を見たいってお願いしていたの!」
「え?」
無邪気に言うアリエラに驚いたフローラがユーリスを見ると苦笑いを零していた。
「でもね、でもね! 愛する人にしか見せないんですって! フローラは愛されてるのね!」
「え!?ええ、ええ?」
ひっきりなしにユーリスとアリエラの顔を交互に見たフローラがボッと燃えたように顔を赤らめる。
それにつられてユーリスも照れてしまってつい口を手で覆った。
アリエラに言った言葉は素顔を見たがるのを止めるための苦肉の策だったのだが、本心でもあるために今頃になって恥ずかしくなった。
「わあ!フローラもユーリスもお顔が赤いよ!」
照れ合うふたりにうれしくなったアリエラはその場でくるくる回るとキャッキャッと笑って走って行ってしまった。