地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
その友人の裏アカウントを見た途端、呼吸がしづらくなって、頭の中がぐちゃぐちゃになって……。
とにかく逃げ出したいという感情だけが溢れてきた。
そうしてあたしはスマホと財布だけを手に、衝動的に家を飛び出した。
とにかく地元から離れたいと思ったあたしはかなりの距離を電車に乗り、見知らぬ土地へと行きつく。
とにかく遠ければいいと思っていたから場所なんて気にしていなかったけれど、今思えば桂桜高校周辺の駅だったんだろう。
そこでの一晩で何故か《かぐや姫》なんて言われるようになっちゃったみたいだけれど、まあそれはまた別の話だ。
その一晩で色々なことがあって、冷静になって駅に戻るとそこにはスマホのGPSを使ってあたしの居場所を特定して来た奏がいた。
白んできた空の下、奏はあたしを怒ることはしなかった。
パソコンの画面はそのままにしてきていたから、あたしがどうして家を飛び出したのかは理解していたらしい。
ただ、叱る代わりに言われたんだ。
「俺達は初めから一緒に生まれてきたんだ。今後何があっても、俺はいつでも一緒にいるから! 俺だけは絶対、お前を裏切らないから! だから美来、お前は一人じゃない。一人で抱え込まなくていいんだ」
とにかく逃げ出したいという感情だけが溢れてきた。
そうしてあたしはスマホと財布だけを手に、衝動的に家を飛び出した。
とにかく地元から離れたいと思ったあたしはかなりの距離を電車に乗り、見知らぬ土地へと行きつく。
とにかく遠ければいいと思っていたから場所なんて気にしていなかったけれど、今思えば桂桜高校周辺の駅だったんだろう。
そこでの一晩で何故か《かぐや姫》なんて言われるようになっちゃったみたいだけれど、まあそれはまた別の話だ。
その一晩で色々なことがあって、冷静になって駅に戻るとそこにはスマホのGPSを使ってあたしの居場所を特定して来た奏がいた。
白んできた空の下、奏はあたしを怒ることはしなかった。
パソコンの画面はそのままにしてきていたから、あたしがどうして家を飛び出したのかは理解していたらしい。
ただ、叱る代わりに言われたんだ。
「俺達は初めから一緒に生まれてきたんだ。今後何があっても、俺はいつでも一緒にいるから! 俺だけは絶対、お前を裏切らないから! だから美来、お前は一人じゃない。一人で抱え込まなくていいんだ」