地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
体術の秘密
そして、翌朝。
「きゃあ!? 何これ!? べたべたしてる!?」
シューズロッカーにちょっと仕掛けをしたあたしは少し離れた物陰からその様子を見ていた。
よしよし、うまく行ったらしい。
吹き出しそうになるのをこらえていると、今度はニヤニヤが止まらなくなってしまった。
昨日の帰り、シューズロッカーを見ると暴言が書かれた紙が貼られていた。
だからあたしはあえてそのままにして、朝早く学校に来て紙の裏側に落ちない程度にスライムを張り付けておいた。
その後朝食を食べてから戻ってきたけれど何の変化も無かったから、物陰に隠れて様子を伺ってたんだ。
そして何の用があるのかあたしのシューズロッカーの前に集まった見知らぬ女子生徒数人。
「何よ、昨日のまんまじゃない。あの子ちゃんとこれ見たのかしら?」
と言ってその紙を手に取り、さっきの状況だ。
誰か親切な人が片付けようと手に取ってしまう可能性もあったけれど、思惑通り犯人達が手に取ってくれて良かった良かった。
「やってるな、美来」
笑いをこらえていると後ろから馴染みの声が掛けられる。
振り返ると、同じく笑いをこらえている状態の奏がいた。
「きゃあ!? 何これ!? べたべたしてる!?」
シューズロッカーにちょっと仕掛けをしたあたしは少し離れた物陰からその様子を見ていた。
よしよし、うまく行ったらしい。
吹き出しそうになるのをこらえていると、今度はニヤニヤが止まらなくなってしまった。
昨日の帰り、シューズロッカーを見ると暴言が書かれた紙が貼られていた。
だからあたしはあえてそのままにして、朝早く学校に来て紙の裏側に落ちない程度にスライムを張り付けておいた。
その後朝食を食べてから戻ってきたけれど何の変化も無かったから、物陰に隠れて様子を伺ってたんだ。
そして何の用があるのかあたしのシューズロッカーの前に集まった見知らぬ女子生徒数人。
「何よ、昨日のまんまじゃない。あの子ちゃんとこれ見たのかしら?」
と言ってその紙を手に取り、さっきの状況だ。
誰か親切な人が片付けようと手に取ってしまう可能性もあったけれど、思惑通り犯人達が手に取ってくれて良かった良かった。
「やってるな、美来」
笑いをこらえていると後ろから馴染みの声が掛けられる。
振り返ると、同じく笑いをこらえている状態の奏がいた。