地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
久保くんは確かあたしが何か被害を受けても自分で対処しろってスタンスだったよね?
今まで実際そんな感じだったし。
突然どうしたんだろう?
不思議に思ってただ成り行きを見守っていると、あろうことか久保くんは目の前の女子の髪をわし掴んだ。
「きゃあ!」
「え!?」
体調が悪いこともあって、予想外過ぎる久保くんの行動をすぐには止められなかった。
「お前ら、こいつにこういう嫌がらせしてたのか? ふざけんなよ?」
何故かは分からないけれど本当にあたしのために怒っているらしかった。
戸惑いはあるけれど、そうも言っていられない。
「ま、待って。話は終わったからもういいよ。離してあげて? 女の子にこういう事しちゃだめだよ」
髪を引っ張られて涙目になっている女子を見かねて止めに入る。
あたしが脅した後にさらにこれじゃあちょっとかわいそうだ。
まあ、効果はてきめんだろうけど……。
「でもなぁ……ってか美来、声ひでぇな」
「いや、まず離してあげて頂戴って――」
言ってるでしょ? と続けようとしてクラリと目の前が揺らいだ。
「え? おい」
気付くと、あたしは倒れそうになっていたのか久保くんに受け止められていた。
今まで実際そんな感じだったし。
突然どうしたんだろう?
不思議に思ってただ成り行きを見守っていると、あろうことか久保くんは目の前の女子の髪をわし掴んだ。
「きゃあ!」
「え!?」
体調が悪いこともあって、予想外過ぎる久保くんの行動をすぐには止められなかった。
「お前ら、こいつにこういう嫌がらせしてたのか? ふざけんなよ?」
何故かは分からないけれど本当にあたしのために怒っているらしかった。
戸惑いはあるけれど、そうも言っていられない。
「ま、待って。話は終わったからもういいよ。離してあげて? 女の子にこういう事しちゃだめだよ」
髪を引っ張られて涙目になっている女子を見かねて止めに入る。
あたしが脅した後にさらにこれじゃあちょっとかわいそうだ。
まあ、効果はてきめんだろうけど……。
「でもなぁ……ってか美来、声ひでぇな」
「いや、まず離してあげて頂戴って――」
言ってるでしょ? と続けようとしてクラリと目の前が揺らいだ。
「え? おい」
気付くと、あたしは倒れそうになっていたのか久保くんに受け止められていた。