地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「じゃあ、どこ行く?」
あたしが良いと言ったからか、渡辺さん――じゃなくて、香も乗り気になってそう聞いて来る。
「この辺のことまだよく知らないし、美味しいカフェとか教えてもらいたいなぁ」
「それいいね! あと前にしのぶからちょっと聞いたんだけど、美来って歌上手いの?」
奈々が食い気味に話す。
しのぶってばいつの間にそんなこと話したんだか……。
「まあ、それなりに? でも奏の方が上手いよ?」
というか、得意分野が違うかな?
あたしはバラードとかゆっくり目の曲の方が得意だけど、奏は結構色々イケる。
だから動画配信なんてやってるんだろうけどね。
「そうなの?」
と香が意外そうに聞き返す。
うん、と答えると奈々がはしゃいで提案した。
「じゃあじゃあ! 奏くんも一緒にカラオケ行こう!?」
「それじゃあ女子会にならないじゃない」
あたしはそう笑いつつ、「一応後で聞いてみるね」と返事をした。
「……」
「ん? どうしたのしのぶ?」
奈々との会話がひと段落すると、今まで黙っていたしのぶの様子に気づいた香がそう声をかけていた。
え? しのぶ何したの?
香の声に促されるように見ると、何だか不貞腐れている。
あたしが良いと言ったからか、渡辺さん――じゃなくて、香も乗り気になってそう聞いて来る。
「この辺のことまだよく知らないし、美味しいカフェとか教えてもらいたいなぁ」
「それいいね! あと前にしのぶからちょっと聞いたんだけど、美来って歌上手いの?」
奈々が食い気味に話す。
しのぶってばいつの間にそんなこと話したんだか……。
「まあ、それなりに? でも奏の方が上手いよ?」
というか、得意分野が違うかな?
あたしはバラードとかゆっくり目の曲の方が得意だけど、奏は結構色々イケる。
だから動画配信なんてやってるんだろうけどね。
「そうなの?」
と香が意外そうに聞き返す。
うん、と答えると奈々がはしゃいで提案した。
「じゃあじゃあ! 奏くんも一緒にカラオケ行こう!?」
「それじゃあ女子会にならないじゃない」
あたしはそう笑いつつ、「一応後で聞いてみるね」と返事をした。
「……」
「ん? どうしたのしのぶ?」
奈々との会話がひと段落すると、今まで黙っていたしのぶの様子に気づいた香がそう声をかけていた。
え? しのぶ何したの?
香の声に促されるように見ると、何だか不貞腐れている。