地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「こんなムサイ男に触られて嫌だったよね? 消毒しとこうか」
と、ピアス男はさっき掴まれていたあたしのおさげを手に取った。
「え? いや、いいですから」
って言うか気軽に触らないで欲しいんだけど。
そんな思いもむなしく、あたしのおさげは彼の手の中に。
そして彼の薄い唇に運ばれて――。
チュッ
おさげにキスをされた。
しかも反応を見るためかわざとらしく視線だけをこっちに寄越して。
うん、チャラい。
頬を染めて慌てふためく姿でも見たかったのかな?
でもごめんね。
好きでもない人にそれやられても気持ち悪いだけだから。
今は一応助けてもらったような状態だから文句も言わずにやらせてるけど、別の状況だったら軽く一発は殴ってたかもしれない。
「ん? あれ? キミ変な子だね? これでなびかないとか。……あ、でも髪は本当にきれいだな」
と、おさげをいじりだす。
「あの、離してくれませんか?」
流石にこれ以上オモチャにされたくなくて言うと、「ああ、うん」とすぐに離してくれた。
「美来!? どうした?」
そこでやっと奏達が戻って来る。
「ああ、えっと……髪掴まれて、この人が助けてくれたの」
簡単に状況説明をしておく。
と、ピアス男はさっき掴まれていたあたしのおさげを手に取った。
「え? いや、いいですから」
って言うか気軽に触らないで欲しいんだけど。
そんな思いもむなしく、あたしのおさげは彼の手の中に。
そして彼の薄い唇に運ばれて――。
チュッ
おさげにキスをされた。
しかも反応を見るためかわざとらしく視線だけをこっちに寄越して。
うん、チャラい。
頬を染めて慌てふためく姿でも見たかったのかな?
でもごめんね。
好きでもない人にそれやられても気持ち悪いだけだから。
今は一応助けてもらったような状態だから文句も言わずにやらせてるけど、別の状況だったら軽く一発は殴ってたかもしれない。
「ん? あれ? キミ変な子だね? これでなびかないとか。……あ、でも髪は本当にきれいだな」
と、おさげをいじりだす。
「あの、離してくれませんか?」
流石にこれ以上オモチャにされたくなくて言うと、「ああ、うん」とすぐに離してくれた。
「美来!? どうした?」
そこでやっと奏達が戻って来る。
「ああ、えっと……髪掴まれて、この人が助けてくれたの」
簡単に状況説明をしておく。