地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「美来……マジ可愛い」
「ねー。あたし達もファンクラブ入っちゃおうか……」
二人があたしを挟んでそんなことを言っている。
今の地味な格好でもそんな風に言われると思っていなかったから何だか不思議な気分だ。
すみれ先輩はちょっと特殊なだけかと思ってたから、それなりの人数が集まるくらいのファンクラブが出来てると聞いたときは本気でビックリしたもの。
でもとりあえず今は。
「二人には入ってほしくないなぁ……」
「え? ダメなの?」
「ファンになられるの、嫌?」
ちょっとショックを受ける二人に「うん」と答える。
でもさらにショックを受ける前に続けて言った。
「だって、香と奈々は友達でしょ? ファンってなんだか友達より遠くなっちゃう感じがするから……」
と言い終わる頃にはそれぞれ肩をガシッと掴まれる。
「分かった、ならない」
「美来は友達だもんね。友達!」
「そう? 良かった」
二人の意志を変えてもらうことになるから、少しは不満に思われるかもと思ったのに全くそんな様子はない。
そのことに安堵して心からの笑顔でそう言った。
「え? 何? ホント可愛い。おさげがうさ耳に見えてきた」
「分かる分かる! あれでしょ? 耳の垂れたロップイヤーって種類の!」
「ねー。あたし達もファンクラブ入っちゃおうか……」
二人があたしを挟んでそんなことを言っている。
今の地味な格好でもそんな風に言われると思っていなかったから何だか不思議な気分だ。
すみれ先輩はちょっと特殊なだけかと思ってたから、それなりの人数が集まるくらいのファンクラブが出来てると聞いたときは本気でビックリしたもの。
でもとりあえず今は。
「二人には入ってほしくないなぁ……」
「え? ダメなの?」
「ファンになられるの、嫌?」
ちょっとショックを受ける二人に「うん」と答える。
でもさらにショックを受ける前に続けて言った。
「だって、香と奈々は友達でしょ? ファンってなんだか友達より遠くなっちゃう感じがするから……」
と言い終わる頃にはそれぞれ肩をガシッと掴まれる。
「分かった、ならない」
「美来は友達だもんね。友達!」
「そう? 良かった」
二人の意志を変えてもらうことになるから、少しは不満に思われるかもと思ったのに全くそんな様子はない。
そのことに安堵して心からの笑顔でそう言った。
「え? 何? ホント可愛い。おさげがうさ耳に見えてきた」
「分かる分かる! あれでしょ? 耳の垂れたロップイヤーって種類の!」