地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「おっとっとぉ?」
バランスを崩してたたらを踏み止まる。
え?
何?
今なに踏んだの?
見ると、それは男の人だった。
……うん、多分男の人。
銀色の髪は長くて、肌は日焼けなんて知らなそうなくらい白い。
中性的な顔立ちだけれど、体つきはどう見ても男の人だった。
うわっ美人。
美男子じゃなくて、美人。
男だと分かっていても、その言葉がしっくりくる。
そんな彼の黒い瞳があたしをとらえた。
「……いてぇんだけど?」
不機嫌そうな声にハッとする。
そこまで痛そうには見えなかったけど、踏んでしまったのは確かだ。
足を伸ばすようにして地面に座っていた彼の太もも辺りを踏んでしまったらしい。
「ご、ごめんなさい。ちょっと急いでて」
近付いて、とりあえず踏み跡が残っているところをパタパタとはたいた。
「と言うか、こんなところで何を? 具合でも悪いんですか?」
こんな人通りの少ないところで座っているから、その可能性も考える。
でもそれはすぐに否定された。
「は? 昼寝してただけだっての」
「あ、そうですか」
でも何でこんなところで昼寝なんてしてるんだろう。
疑問には思ったけれど、そこまで突っ込んで聞くことでもないから黙った。
バランスを崩してたたらを踏み止まる。
え?
何?
今なに踏んだの?
見ると、それは男の人だった。
……うん、多分男の人。
銀色の髪は長くて、肌は日焼けなんて知らなそうなくらい白い。
中性的な顔立ちだけれど、体つきはどう見ても男の人だった。
うわっ美人。
美男子じゃなくて、美人。
男だと分かっていても、その言葉がしっくりくる。
そんな彼の黒い瞳があたしをとらえた。
「……いてぇんだけど?」
不機嫌そうな声にハッとする。
そこまで痛そうには見えなかったけど、踏んでしまったのは確かだ。
足を伸ばすようにして地面に座っていた彼の太もも辺りを踏んでしまったらしい。
「ご、ごめんなさい。ちょっと急いでて」
近付いて、とりあえず踏み跡が残っているところをパタパタとはたいた。
「と言うか、こんなところで何を? 具合でも悪いんですか?」
こんな人通りの少ないところで座っているから、その可能性も考える。
でもそれはすぐに否定された。
「は? 昼寝してただけだっての」
「あ、そうですか」
でも何でこんなところで昼寝なんてしてるんだろう。
疑問には思ったけれど、そこまで突っ込んで聞くことでもないから黙った。