地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「……」
とりあえず汚れは取れたけど、どうするべきか。
「えっと……あたしちょっと人から逃げてるので、もう行ってもいいですか?」
正直に告げて去ろうとそう口にする。
でも立ち上がろうとするとおさげを掴まれ止められた。
「ちょっと待てよ」
「……」
またこの髪型!!
何これ、あたしのおさげはそんなに掴みやすいっての!?
「丁度いい。髪まとめるもの欲しかったんだ」
そう言った彼は、おさげをまとめているゴムをあたしの許可なく取ってしまった。
「え? あ……」
止める間もなく、スルスルと髪が解けていく。
「……へぇ」
あたしの髪が解けていく様を見た銀色の彼は、小さく感嘆の声を上げる。
「あの、ゴム返してください」
「やだね。俺の足踏んだ詫びにこれもらうから」
ハッキリ拒絶されてしまった。
いや、確かに踏んだあたしが悪いけどさ。
でも勝手に決めないで欲しいな。
不満には思いつつも、お詫びが髪ゴム一つなら安いものかとも思ったので文句は呑み込んだ。
立ち上がった彼はあたしから奪った髪ゴムで肩より少し長い自分の髪を一つに縛る。
そうすると顔立ちがハッキリ見えて男らしさが際立った。
とりあえず汚れは取れたけど、どうするべきか。
「えっと……あたしちょっと人から逃げてるので、もう行ってもいいですか?」
正直に告げて去ろうとそう口にする。
でも立ち上がろうとするとおさげを掴まれ止められた。
「ちょっと待てよ」
「……」
またこの髪型!!
何これ、あたしのおさげはそんなに掴みやすいっての!?
「丁度いい。髪まとめるもの欲しかったんだ」
そう言った彼は、おさげをまとめているゴムをあたしの許可なく取ってしまった。
「え? あ……」
止める間もなく、スルスルと髪が解けていく。
「……へぇ」
あたしの髪が解けていく様を見た銀色の彼は、小さく感嘆の声を上げる。
「あの、ゴム返してください」
「やだね。俺の足踏んだ詫びにこれもらうから」
ハッキリ拒絶されてしまった。
いや、確かに踏んだあたしが悪いけどさ。
でも勝手に決めないで欲しいな。
不満には思いつつも、お詫びが髪ゴム一つなら安いものかとも思ったので文句は呑み込んだ。
立ち上がった彼はあたしから奪った髪ゴムで肩より少し長い自分の髪を一つに縛る。
そうすると顔立ちがハッキリ見えて男らしさが際立った。