地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「見て分かったみたいだな。そう、美来が《かぐや姫》と呼ばれているらしい」
カラコンを入れているから目の色は違うけれど、《かぐや姫》としての素顔は一昨日見られているはず。
その姿を見せたことであたしが《かぐや姫》だと理解した高志くんに、奏は淡々と話しかけた。
「高志、お前には美来が生徒会の手伝いをしている間、坂本生徒会長と二人きりにならない様にしてくれ」
「は……? え? 奏くん、話したことはなかったけれど……そんなキャラだったのか?」
話したことは無くても見たことは当然あったんだろう。
その見た目との違いに戸惑っているみたいだった。
でも奏はそんな高志くんにイラ立ったのか、チッと舌打ちをして眼鏡を取る。
「っ!?」
前髪もかき上げ、あたしと同じ顔を見せた奏は不機嫌を隠しもせず高志くんを睨んだ。
「俺のこととかどうだっていい。人手が足りないから仕方なくお前に頼んでるんだ。早く答えろ、答えはハイかYESだ」
「……」
奏、それ選択肢になってない。
わざと言っているんだろうから言わないけど、了承の返事以外認めないなら頼んでるとは言わないんじゃないかな?
「え? えっと……ハイ」
でも戸惑っている高志くんはよく考えることが出来なかったのか疑問も感じてなさそうな様子で答えた。
カラコンを入れているから目の色は違うけれど、《かぐや姫》としての素顔は一昨日見られているはず。
その姿を見せたことであたしが《かぐや姫》だと理解した高志くんに、奏は淡々と話しかけた。
「高志、お前には美来が生徒会の手伝いをしている間、坂本生徒会長と二人きりにならない様にしてくれ」
「は……? え? 奏くん、話したことはなかったけれど……そんなキャラだったのか?」
話したことは無くても見たことは当然あったんだろう。
その見た目との違いに戸惑っているみたいだった。
でも奏はそんな高志くんにイラ立ったのか、チッと舌打ちをして眼鏡を取る。
「っ!?」
前髪もかき上げ、あたしと同じ顔を見せた奏は不機嫌を隠しもせず高志くんを睨んだ。
「俺のこととかどうだっていい。人手が足りないから仕方なくお前に頼んでるんだ。早く答えろ、答えはハイかYESだ」
「……」
奏、それ選択肢になってない。
わざと言っているんだろうから言わないけど、了承の返事以外認めないなら頼んでるとは言わないんじゃないかな?
「え? えっと……ハイ」
でも戸惑っている高志くんはよく考えることが出来なかったのか疑問も感じてなさそうな様子で答えた。