地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
二人の総長
そんなこんなで始まった文化祭準備。
あたしに与えられた仕事は主に連絡係だった。
仕事で散らばっている役員との連絡伝達や、各教室や先生に必要な書類を持って行ったりするらしい。
それ以外は生徒会室で書類整理などの手伝いと言われて、早速坂本先輩と二人きり!? とあせったけれど、基本的に他にも誰かしらいるらしいので大丈夫そうだ。
というわけで、文化祭まで二週間を切った今、あたしはこの広い校舎内を走り回っていた。
「先生! これ、ハンコかサインお願いします!」
「ん? ああ、生徒会の手伝いか。でも廊下は走ったらダメだぞ?」
「すみません、ありがとうございます!」
軽くサインを済ませた書類を受け取り返事をすると、あたしはまたすぐに走り出す。
走るなと注意されたばかりだけど、この広い校舎内は走らないと目的の人物にたどり着けないどころかすれ違いで会えなくなってしまう。
とにかく素早さが肝心だった。
本当に、こんな状態でよく去年まで手伝いも入れずに生徒会役員だけでやっていけたよね。
すみれ先輩の話では、記憶に残らないほど多忙で文化祭が無事に終わるとみんなで燃え尽きていたんだとか。
打ち上げ? ナニソレ?
って、乾杯する余裕すらないくらいだったとか……。
あたしに与えられた仕事は主に連絡係だった。
仕事で散らばっている役員との連絡伝達や、各教室や先生に必要な書類を持って行ったりするらしい。
それ以外は生徒会室で書類整理などの手伝いと言われて、早速坂本先輩と二人きり!? とあせったけれど、基本的に他にも誰かしらいるらしいので大丈夫そうだ。
というわけで、文化祭まで二週間を切った今、あたしはこの広い校舎内を走り回っていた。
「先生! これ、ハンコかサインお願いします!」
「ん? ああ、生徒会の手伝いか。でも廊下は走ったらダメだぞ?」
「すみません、ありがとうございます!」
軽くサインを済ませた書類を受け取り返事をすると、あたしはまたすぐに走り出す。
走るなと注意されたばかりだけど、この広い校舎内は走らないと目的の人物にたどり着けないどころかすれ違いで会えなくなってしまう。
とにかく素早さが肝心だった。
本当に、こんな状態でよく去年まで手伝いも入れずに生徒会役員だけでやっていけたよね。
すみれ先輩の話では、記憶に残らないほど多忙で文化祭が無事に終わるとみんなで燃え尽きていたんだとか。
打ち上げ? ナニソレ?
って、乾杯する余裕すらないくらいだったとか……。