地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
***
初日は迷って来てしまったけど、もう校舎の大体の場所は把握している。
だから迷わず理科準備室には来れたんだけど……。
「だからお前らもう少し落ち着け!」
「無理っすよ。みんなこの勢いで《月帝》の連中を俺らの下に置くんだってイキがってますから」
何故かこっちも言い合いをしていた。
ただ、怒っているのは総長である如月さんの方みたいだったけれど。
「俺らもみんなと同じ意見っす。いくら総長である如月さんの言葉でもこればっかりは言うこと聞けそうにないっす」
第二音楽室と違って防音ではないので話が良く聞こえる。
さっきもそうだけど、これ明らかに立ち聞きだよね?
これ以上聞いてるわけにもいかないと思ってちょっと他の場所で待っていようと思ったら……。
「話がそれだけなら俺達は行くっすよ」
そう言葉が聞こえて何人かの足音が近づいてきた。
結局隠れることも出来ず彼らがドアから出てくる所に居合わせてしまう。
「あ……」
目が合うと、双子以下の幹部らしきその人達はニヤッと笑った。
「ああ、あんたか。《月帝》の下っ端ぶちのめして退学にしてくれたのは」
「え……?」
「え? この子? はー、聞いてたけどマジで地味ーははは!」
「ま、何にしても良いシゴトしてくれたよな」
なんて、勝手なことを言うだけ言った彼らは他に何かするでもなく去って行った。
初日は迷って来てしまったけど、もう校舎の大体の場所は把握している。
だから迷わず理科準備室には来れたんだけど……。
「だからお前らもう少し落ち着け!」
「無理っすよ。みんなこの勢いで《月帝》の連中を俺らの下に置くんだってイキがってますから」
何故かこっちも言い合いをしていた。
ただ、怒っているのは総長である如月さんの方みたいだったけれど。
「俺らもみんなと同じ意見っす。いくら総長である如月さんの言葉でもこればっかりは言うこと聞けそうにないっす」
第二音楽室と違って防音ではないので話が良く聞こえる。
さっきもそうだけど、これ明らかに立ち聞きだよね?
これ以上聞いてるわけにもいかないと思ってちょっと他の場所で待っていようと思ったら……。
「話がそれだけなら俺達は行くっすよ」
そう言葉が聞こえて何人かの足音が近づいてきた。
結局隠れることも出来ず彼らがドアから出てくる所に居合わせてしまう。
「あ……」
目が合うと、双子以下の幹部らしきその人達はニヤッと笑った。
「ああ、あんたか。《月帝》の下っ端ぶちのめして退学にしてくれたのは」
「え……?」
「え? この子? はー、聞いてたけどマジで地味ーははは!」
「ま、何にしても良いシゴトしてくれたよな」
なんて、勝手なことを言うだけ言った彼らは他に何かするでもなく去って行った。