地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
何とも微妙な気分になってしまう。
「そうですか……」
結果、そんな答えしか出来なかった。
「バラしたりもしないから安心していいよ。司狼は何となくカンで気付いていそうだし、怜王も気付くのは時間の問題って感じはするけれど」
俺からは言わないでおいてあげる、と告げられる。
「それは……ありがとうございます?」
信用できるかは別として、嘘を言っている様には見えなかったから一応お礼を口にしてみた。
「ふはっ、そこは疑問形なんだ?」
あたしの態度の何が面白かったのか分からないけれど、坂本先輩は自分の口元に手を当てて笑う。
妖艶な顔に少し幼さが垣間見えて少し可愛く見えた。
や、男の先輩に可愛いは失礼かもしれないけど。
「まあ、そういうわけだから」
幼さが消えた表情でまた覗き込まれる。
妖しく艶やかな眼差しに、捕えられた。
「っ!」
スルリと頬を撫でられ、妖艶な眼差しが嬉しそうに細められた。
「俺に口説かれる覚悟、しておいてくれよ?」
あたしは坂本先輩の眼差しに捕らえられ、身動きが出来ない。
それでも何とか必死に動けと体に命じた。
「っか……」
「か?」
「覚悟なんて、出来ませんっ!!!」
やっとのことでそう叫ぶと、あたしは立ち上がって坂本先輩から逃げ出した。
「そうですか……」
結果、そんな答えしか出来なかった。
「バラしたりもしないから安心していいよ。司狼は何となくカンで気付いていそうだし、怜王も気付くのは時間の問題って感じはするけれど」
俺からは言わないでおいてあげる、と告げられる。
「それは……ありがとうございます?」
信用できるかは別として、嘘を言っている様には見えなかったから一応お礼を口にしてみた。
「ふはっ、そこは疑問形なんだ?」
あたしの態度の何が面白かったのか分からないけれど、坂本先輩は自分の口元に手を当てて笑う。
妖艶な顔に少し幼さが垣間見えて少し可愛く見えた。
や、男の先輩に可愛いは失礼かもしれないけど。
「まあ、そういうわけだから」
幼さが消えた表情でまた覗き込まれる。
妖しく艶やかな眼差しに、捕えられた。
「っ!」
スルリと頬を撫でられ、妖艶な眼差しが嬉しそうに細められた。
「俺に口説かれる覚悟、しておいてくれよ?」
あたしは坂本先輩の眼差しに捕らえられ、身動きが出来ない。
それでも何とか必死に動けと体に命じた。
「っか……」
「か?」
「覚悟なんて、出来ませんっ!!!」
やっとのことでそう叫ぶと、あたしは立ち上がって坂本先輩から逃げ出した。